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翼をください

「今度こそ、自分の翼で飛んでゆきます」

原田マハ『翼をください』(毎日新聞社、2009年)を読みました。

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戦時色が濃くなっていた1939年に

毎日新聞社の社用機「ニッポン」号が

世界一周の飛行旅行に成功した物語を縦軸に

やはり世界一周に挑み太平洋上で姿を消した

アメリア・イアハートを思わせる女性パイロットの物語

この二つを織り込んだストーリーです。

タイトルの「翼をください」って淡泊といいますか

(失礼ですけれど)ありふれているなぁ~という印象でしたが

物語の中盤に、ちょうど見開いたページをまたぐところで

「翼を、ください」と女性パイロットのエイミーが

言葉を絞り出します。

見開きの右側でのやりとりがあって

本のノドの部分でまさにつばをごくり…

すると、左ベージの初めにこの言葉が刻まれます。

この瞬間に

ありふれた言葉に、生命が吹き込まれたように思います。
(読点が入るのにも意味がありそう…)

そして、ボクの鼻にはつぅ~んとするものが走ります。

この物語は

「ニッポン」号に搭乗したカメラマンだった老人が語ります。

彼は最後に

「ずうっとまえに、誰かをすごく好きになったこと。

 その気持ちが、今日までちっとも変わらなかったこと。

 何もかも、全部あんたに聞いてもらった。

 待ったかいがあったよ」といいます。

とっても切ないラブストーリーでもあったのです。

この台詞、ボクの心にはじんわりと染みてきます。

何故だろう…

「ニッポン」号の偉業の事実は知らなかったけれど

この素敵な物語で知ることができたこのは嬉しいことです。

ゆっくりと読書に耽るという時間がなくって

昼休みや電車のなかといった

細切れの時間での時間での読書でしたが

それはそれで愉しい時間でした。

感謝…。

「あなたとともに、世界が平和でありますように」

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コメント

ぴかりんさん!
本当に。「楽園のカンヴァス」とどちらか?と思うくらい
原田マハさんの作品の中では好きでした。
私は自宅のソファーで家族の目もはばからず、涙を流しながら、鼻水をすすりながら読みました。

ぴかりんさん、何故でしょうね? うふふ♪

投稿: マドレーヌ | 2013年2月20日 (水) 09時51分

こんにちは。

あっまたマドレーヌ、ここでも出没したな!(笑)

この本、絶対読みたいです。毎年ガーデニングのオフシーズンは読書に明け暮れていたのですが、今年はちょっと時間がなくってなかなか読めませんでしたが、人生の重みってのはやはり読書の数じゃないかなあなんて思うんですね。

ぴかりんさんもマドレーヌさんも、いい時間を過ごしていますね、私も負けずにがんばろ~。

投稿: 月の裏側 | 2013年2月20日 (水) 21時04分

@マドレーヌさん
昨日から新しい本を読み始めたところなので、つぎに『楽園のカンヴァス』を読んでみようかしら。

『翼をください』では、多くは登場しませんが2人の「おかあさん」(エイミーと順平の)もボクにとっては印象的な存在でした。とくに、順平の母には何度もウルウルさせられました。

何故なのしょうねぇ~でも、ボクの心の奥の方をふっとなでられたような気がするのです。

@月の裏側さん
是非、読んでみてください。
「人生の重み」ですか…ボクも頑張ろっと。

投稿: ぴかりん | 2013年2月21日 (木) 05時53分

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