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カフーを待ちわびて

「待ちわびる。

 それは少し痛みを伴う、甘美な行為だった。

 こんな思いに胸を焦がしたのは、いつ以来だろう。」

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原田マハさんの『カフーを待ちわびて』を読みました。

この作品は、数年前にたまたまDVD(映画)を観ていました。

しかも、続けて2度も観た…ちょっと好きな作品です。

主人公は南の島に住む友寄明青という青年。

ある日、彼のもとに1通の手紙が届きます。

差出人は幸。

「迷いながらもひとすじの希望を持って、

 この手紙をしたためています。

 あの絵馬に書いてあったあなたの言葉が本当ならば、

 私をあなたのお嫁さんにしてくださいますか。」

しばらくして、幸は明青のもとにやってきます。

そうして、ふたりの物語が始まる…

何もいわないし何も聞かない明青は

幸の名前さえ呼びません。

それは、

「耐えて、待てば、それは通り過ぎて行く。

 いままでの人生で、明青はそう習得した。

 不幸な出来事が多かったから

 そんなふうに覚えてしまったのだろう。」

いろんなことにじっと耐えてきたからなのです。

ふたりの恋物語が成就するのは…

そう、明夫が「待つことを」「耐えること」をやめること。

ボクのばあいは恋物語ではないけれど

一歩前に…とっても意識していますところです。

イイ歳して自分探しではありませんが

世界を広げようともがいております。

ですから、いろいろと考えながら読み進めてました。

もちろん、ストーリはすっと流れるような爽快感があります。

そうですねぇ、お天気のいい日に

静かな公園の木陰で読みたい…そんな感じです。

明青と幸の本当の物語は

「本で描かれた物語」の先にあるんだろうなぁ、きっと。

ストーリーの向うに泳ぎだした

明青の人生(たび)を応援したくなりました。頑張れ!

「涙を拭おうとする幸の細い指を、

 今度は明青の右手が捕えた。

 ふたつの手は、

 やわらかな闇の中で、しっかりとひとつに結ばれた。」

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、ぴかりんさん。

読んだんですね。私も早く読みたいです。

今、村上の新刊読み終えたので、またマハさんに戻ります。

投稿: 月の裏側 | 2013年4月28日 (日) 19時04分

@月の裏側さん

映画を観たので、是非読んでみたいと思ってました。
つぎは、「キネマの神様」を読んでみます。

あっ、その前に2冊読まなくっちゃ。

投稿: ぴかりん | 2013年4月29日 (月) 07時07分

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